フリードリヒ・フレーベル

 フレーベルは世界最初の幼稚園を作った人です。なぜフレーベルは幼稚園を作ろうと思ったのでしょうか。それはフレーベルの人生を見れば想像することができます。フレーベルは生後4カ月で母を亡くし、母親の愛情を知らないのです。フレーベルが4歳の時に継母が来て、男の子(弟)が生まれました。継母の愛情は、すべて弟に注がれた可能性があります。フレーベルはさぞかし寂しかったのでしょう。フレーベルはすべての子どもたちに、自分のような寂しさを経験させたくなかったと思います。そこで幼稚園をつくったのでしょう。なんと優しい人なんでしょう。

フリードリヒ・フレーベル(1782~1852)

フレーベルの人生

フレーベル(1782~1852)
①東ドイツの小さな村で生まれる。
②生後9ケ月で母を亡くし4歳の時、継母がくる。
③弟が生まれ、継母の愛情も薄れ孤独になる。
④フレーベルは、世界最初の( 幼稚園 )をつくったが、その背景には、親に愛されていない孤独があったと思われる。
⑤経済的には、恵まれず、林業の仕事、測量士の助手、貴族の農場の会計などをする。
⑥学費が続かずイエナ大学も退学する。
⑦23歳の時、教師になり、2年間、( ペスタロッチ )のもとに滞在し、影響を受ける。
⑧そして、世界最初の( 幼稚園 )つくる。

フレーベルの経歴・業績

①ドイツの教育家
②世界最初の( 幼稚園 )の創設者( 一般ドイツ幼稚園 )を創設。
③幼児のための遊びと作業の道具として、( 恩物 )を考案する。
④恩物とは、教育のための( おもちゃ )である。
 球や円柱、立方体、直方体、三角形などの積み木と似ている。
⑤「 人間の教育 」…人間は( 創造的 )な存在である。特に子供は、活動衝動・造形衝動を認め、子どもの自主活動を重視した。その理論が、恩物につながる。
⑥第3恩物…木製の8個の部分立方体
 第4恩物…木製の8個の部分直方体
 第5恩物…木製の21個の部分立方体、6個の大三角柱、12個の小三角柱
 第6恩物…木製の18個の部分直方体、12個の敷石、6個の柱型
⑦フレーベルは恩物を使った表現を次の3つの形式で捉えてた。
●認識)の形式…恩物を積み上げたりすることで、数量の学習をすることができる。
●生活の形式…恩物を使ってテーブルや椅子、お家などを作ることによって、生活の中で体験したことを学習したことを再認識することができる。
●美の形式…恩物の形体の組み合わせによって模様遊びを行い、星や花や車輪などの形を表現することができる。

フレーベルの著書
「 人間の教育 」

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