小論文26 学びのユニバーサルデザイン

  授業におけるユニバーサルデザインとは、発達の有無に関わらず、誰もがわかる授業をすることである。現在、通常学級には6.5%の割合で発達障害のある児童が在籍している。また、文部科学省では,障害のある者と障害のない者が共に生活する,共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育の構築を推進している。
以下、ユニバーサルデザインの授業を実践するための2つの工夫について述べる。

1  授業では全体の見通しやゴールのイメージを持たせる

 授業に入る前に、全体のゴールやイメージをつかめると、スムーズに授業に入れる子どもがいる。授業を始めるにあたって、何をするべきなのかを明確に提示し、ユニバーサルデザインの授業づくりが効果的である。

   大学ではユニバーサルデザインの授業に効果的な方法を学んだ。例えば、その授業での予定や、作業に優先順位をつけて視覚的に子どもに示すなどである。小学校での出張授業では、これらのことを実践し授業を進めた。
「先生、いまは2番のことをしているんだよね?」と、学習におくれがある子どもも、するべきことをスモールステップで実施することができた。この指示の工夫により、子どもはするべきことを整理することができ、指示も通りやすく、スムーズに進行する事ができた。

   子どもの発達段階は人それぞれである。そのため、情報処理能力も個人差があり、聴覚情報だけで理解できる子どももいれば、視覚情報も必要とする子どももいる。誰もが分かるユニバーサルデザインの授業の実現のために、指示を具体的に黒板に箇条書きで示す、作業の手順に順番をつけるなどの、全体の見通しゴールが分かる工夫をしていきたい。さらに、視覚教材を積極的に活用し、より良い授業作りに努める。

2.他の児童に対し特別な支援の必要性の理解を進める

 支援が必要な子どもに対して担任1人で対応するのではなく、保護者、周りの教員の他にクラスの子どもの協力が大切だと考える。他の子どもにとって、特別な支援が必要な子どもは、ひいきをしてもらっているなどと捉えてしまう子どももいる。それを防ぎ、子どもからの協力を得るためにも、保護者と連携を図り、特別な支援の必要性の理解を進めることが必要不可欠である。 

  教育実習で自閉症の傾向が見られる児童がおり、いくつかの授業はクラスで受けていた。授業以外にも休み時間などに担任がその子どもに積極的に関わり、その様子を見た他の児童も授業中や休み時間などに積極的に話しかけ、サポートしている姿が見られた。また、担任は自閉症のある子どもの近くの席の子どもに、次の授業ではどのようなサポートをしてほしいかをあらかじめ伝えていた。例えば、国語の授業では、「カルタ作りをするからAさんの文章も一緒に考えてあげてね。」というように、具体的に伝えていた。さらに、サポートしている周りの子どもに対しても褒めるチャンスを作っていた。

  私も、まずは自分自身が支援が必要な児童への関わり方の見本を示し、周囲の児童の理解を促したい。また、道徳の授業や、日常の生活の中で障害者理解教育を進める。さらに、学級全員が互いの良さを認め合い、共に学ぶことのできるあたたかい学級経営をし、インクルーシブ教育を推進していく。

  神戸市の教員として、共生社会の実現のため、インクルーシブ教育やユニバーサルデザインの授業づくりを実践する。さらに、広い視野、実践的な指導力などを身につけていく。そのために、教員研修や先輩の教員のアドバイスを取り入れ、学び続けていく覚悟である。

 

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