小論文18 学校教育に求められること
小論文 模範解答の書き方1
小論文 模範解答の書き方2
小論文1 教師のやりがい
小論文2 学習指導要領の改訂
小論文3 求められる教師とは
小論文4 主体的・対話的で深い学び
小論文5 主体的・対話的で深い学び
小論文6 求められる教員像
小論文7 生きる力
小論文8 いじめ予防
小論文9 道徳教育
小論文10 道徳教育
小論文11 保護者対応
小論文12 小学校英語
小論文13 生きる力
小論文14 ICT
小論文15 プログラミング教育
小論文16 〇〇市の求める教員像を示し、どのような教師を目指すのかを述べよ。
小論文17 学習指導要領の改訂
小論文18 学校教育に求められること
小論文19 学びのユニバーサルデザイン
小論文20 プログラミング教育
小論文21 教師のやりがい
小論文22 小学校英語
小論文23 学習指導要領の改訂
小論文24 めざす教師像
小論文25 学びのユニバーサルデザイン
小論文26 学びのユニバーサルデザイン
小論文27 今の子供たちにはどのような力が必要か。その力を伸ばす具体的な手立てに触れながら論じなさい。
小論文18 模範解答 学校教育に求められること
我が国の子供たちの学力は、国際的にみて成績は上位にあるものの、判断力や表現力が身についていないこと、自然体験・生活体験など学び支える体験が不足し、人やものと関わる力が低下しているなどの課題が明らかになっている。その背景には、インターネットやSNSの普及、核家族化・少子化などが挙げられる。学校教育には様々なことが求められているがその中でも、子供たちの人と関わる力の育成を一番重視したいと考える。育成のための具体的な取組を以下2点述べる。
1.ピアサポートを学級経営の年間計画に位置付ける
ピアサポートとは人と人とを繋げるプログラムで、人間関係づくりやいじめ、不登校の未然防止に効果的なプログラムである。近年では、小学校におけるピアサポートに関する実践研究なども多数行われ、不登校・いじめ予防、学力向上の効果が示されている。
私は、教育実習の道徳の時間に「すごろくトーキング」というプログラムを行った。このプログラムは、すごろくを進めながら自己開示をしていき、他者への理解を深めていくものである。ゲーム感覚でお互いの心の中を知ることができ、また自然と会話も弾むため子供同士を心から繋げることもできる。プログラム中は、和気あいあいとした雰囲気でとても楽しんでいる様子だった。教育実習が終わったあと担任の先生とお話をした際に、プログラムがきっかけで今まで繋がっていなかった子供同士が仲良くなった姿を見ることができたと言っていただけた。自己開示・他者理解・相互理解に繋がり学級経営に有効であると確信した。
教師になった際には、ピアサポートを学級経営の年間計画に位置付けたい。ピアサポートには、子供の発達段階に応じたものや、コミュニケーション能力や協調性などどのような力を子供に付けさせたいかによってさまざまなプログラムが存在する。それらを効果的に使い分け子供が「友達がいるから学校がたのしい!」思える学級経営を目指す。
2.直接的な人との関わりの楽しさを教える
ネットやSNSが普及している。それにより、子供が幼いうちからスマートフォンを持ったり、インターネットに簡単に触れられるようになった。便利になった一方、ネットいじめによる自殺など深刻な問題も起こっている。教師として、インターネットやSNSの中での人との繋がりだけではなく、リアルな世界での人の関わりの楽しさを教えていきたいと考える。
私は大学時代、ネット依存の子供たちが参加する文部科学省が主催のネットオフラインキャンプに参加した。インターネットが繋がらない瀬戸内海の家島で環境で、同じような悩みを抱える子供たち同士が協力し合って生活していた。始めは、表情も硬く「早くスマホを使いたい」というような発言をしていた子供たちだったが、自然の中で一緒に様々な体験をしていくうちにリアルな世界での人との関わりを楽しむようになっていった。
教師になった際には、クラスの中だけではなく、行事などを通じて異学年交流をしたり、道徳の時間や総合的な学習の時間に地域の人々を学校にお招きしたりして、子供達が様々な人と関わる機会を作っていきたいと考える。また、授業の中でもペアワークやグループ活動を積極的に取り入れていきたい。その中で、お互いの表情や声の調子などが分かりあえるリアルな世界での人との関わりの楽しさを気付かせたい。学校という集団の中で、人との関わり方や人と関わることの楽しさを知ることで子供が大人になり社会に出たときにも、人と関わりあってよりよく生きることができると考える。
以上の取り組みから、教師として学校教育では人と関わる力を子供に付けさせたい。神戸市の教員として、子供同士が繋がり心豊かな子供を育てられるように研鑽していく覚悟である。